REPORT:国際理解授業パレスチナ編

2019年2月20日は福岡県の某養護学校での国際理解授業でした。
パレスチナの話とパレスチナ料理の調理実習。
この学校は四肢に不自由がある人、進行性の病がある人、障害の度合いは様々。多くの生徒たちは一人で外出はそんなに容易くない。
そんなこともあり、先生は”限りある命、死を待つのではなく限りある時間の中で沢山のことを経験し知る機会を与えたい”そのようなことを言われていた。
そこでわたしが呼ばれた。
だいたい何の仕事してんの?(笑)
みたいな扱いを受けることもあるけど、こんな重要なお仕事を頂けて本当に嬉しい。
生徒たちは事前授業でパレスチナについて調べてくれていた。
国の状況、文化、言葉など。本やネットを使って調べたそうなんだけど、その深さたるや。お料理も調べたけど、味が想像つかない!食べたい!!という声も。





中々外出もままならない彼らがより臨場感を味わえたらと動画を多めに使った資料でパレスチナの国を紹介。
そしてみんなパレスチナの家庭料理、マクルーバを作る
手に自由がきかない子もなんとか工夫して包丁を使い、車いすの子も、どんなハンデがある子も全員調理に参加できました。
最後にみんなで鍋をひっくり返し、鍋底をトントン。
立派なマクルーバの出来上がり。

ヨーグルトを添えて全員でいただきます。
みんな美味しい!と。
彼らと過ごした時間は今を生きるを感じた。
進行性の病気は今日できたことが明日できなくなるかもしれない。どんどん体の機能が奪われていく。
死に向かって行きているのは病を持つ人だけでなく生きているわたしたちすべての人がそうなのだ。健康だとそのことを理解していてもすぐに忘れてしまう。
今この瞬間をちゃんと生きること。そのことをこどもたちに教えて貰った。